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【わかやまぶらぶら】「宇宙、キターーーーー!」と本州最南端の地から叫んでみる。

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※「街角リレーエッセイ」7月公開分に加筆・修正したものをお届けします。

―――――――――――――――――――

いきなりですが、和歌山在住の皆さんは「カイロス」のことは鮮明に覚えていますよね?

はいはいはい。ギリシャ神話に出てくる伝説上の人物ね。

――それはイカロス。

ほな、白浜からいなくなったアレ?

――それパンダロス(泣)。

ご存じでしょうが、一応解説。カイロスとは東京のベンチャー企業「スペースワン」が開発した小型ロケットの名称です。国内民間企業が開発したロケットの打ち上げは、成功すれば日本初ということもあり、全国規模のニュースでも取り上げられたのは記憶に新しいところ。悲運が続き、残念ながら今のところ成功には至っておりません。

発射場がある串本町(敷地の一部は那智勝浦町)は、本州最南端の町。ラムサール条約で保護された美しい海、弘法大師ゆかりの奇岩・橋杭岩、世界遺産・熊野古道など観光スポットがたくさんあります。

そんな豊かな自然が自慢の串本町が「ロケットの町」なる肩書きを全面的に押し出しはじめたのは数年前。おらが町からロケットが打ち上げられるってか!と、町は宇宙推しへと軌道修正。地元の高校に宇宙専門コースを新設し、漫画・宇宙兄弟とのコラボも展開。やがて「ロケットの町・串本町」と描かれたのぼりや看板が町を賑わすように。

ロケットや宇宙をモチーフにした土産品も続々誕生。老舗和菓子店が作った夢のあるお菓子の美味なることよ。

地元和菓子店「うすかわ饅頭 儀平」が手がけた「そらのかけはし」


そして今年4月、「宇宙をもっと身近に」をコンセプトに、宇宙やロケットを身近に感じて学ぶことができる体験型ミュージアム「宇宙ふれあいホールSora-Miru(ソラミル)」がオープンしたのです!


1階にはロケットミュージアムと、宇宙関連の書籍を閲覧できる星空ライブラリー。2階にはカイロスロケットの110サイズの模型展示。3階にはスペースシアターと、日本最大のアースボールが展示されています。ロケットミュージアムとスペースシアターは入場料が必要ですが、その他のコーナーは無料で見学できます。

星空ライブラリー

2階の模型展示

ロケットミュージアムでは、発射シーンを再現した実寸にほぼ近いロケットビジョンがお出迎え。6つのエリア、16のブースで宇宙やロケットの魅力を体験できます。

宇宙開発に関連するユニフォームを着て記念撮影ができるコーナーでは、大人も子どももテンション高めになるはず(笑)

緊張して顔がこわばっている…

3階のスペースシアターでは、宇宙の壮大さを<span>8K</span>の映像で楽しめます。ネタバレになるから詳しくは書かないけど、カイロスロケットの打ち上げ、次こそ成功してほしい!

ミュージアムショップではソラミル限定オリジナルグッズをはじめ、地元の名産品も充実。関西唯一の宇宙兄弟公式グッズも販売しています。オリジナルのガチャもあるぞ!

極めつけは、館内ポスターの二次元コードをスマホで読み取ると出現する、カイロスとほぼ同サイズのロケットとの記念撮影! まったくスゲー時代になったもんです。

大阪・関西万博が話題ですが、お子さんに宇宙への興味を持ってもらいたいなら、無限の可能性を感じるこちらにもぜひお越しを。好奇心を湧き立たせること間違いなし。

もちろん大人もオススメ! 大きいお友だちのハートをわしづかみするコンテンツばかり。あの日あの時、某ロボットアニメに熱中し(今も観てるけど)、子どもの頃に憧れていた宇宙がついに手の届くところまで来てるぜ。

和歌山からパンダは旅立ちましたが(←まだ引きずってる)、

宇宙に旅立てる施設が和歌山にはありますよ!


宇宙ふれあいホールSora-Miru
https://www.soramiru.jp/


※取材は2025年6月に行いました。記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認ください。

宇宙ふれあいホールSora-Miru スタッフの皆さん