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第2回「僧侶になっても、お還りなさい」森嶋淳哉さん/浄土真宗本願寺派 善称寺 僧侶

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僧侶としての仕事と勉強の日々

僧侶見習いとしての森嶋さんの朝は早い。などと常套句を書きたいところだが、お寺にやってくるのは、午前830分と意外にゆっくり。

午前9時からはYouTubeチャンネルで同時配信も行っている朝のお勤め。その後はお寺での初歩的な業務を行う。掃除、お墓の手入れを基本に、予約があれば各種相談の対応。お経や習字の練習、仏教関連の書物で勉強、SNS管理など。

浄土真宗本願寺派の和歌山における直属寺院「鷺森別院」で法話を聞く研修のような時間もある。住職と同じ動きができることを目標に、日常業務プラス仏教の勉強で一日が過ぎる。

僧侶見習いになって最初に印象に残ったのが、朝のお勤め。しーんと静まり返ったお堂で、誰にも邪魔されることなくお経を読み、自分を見つめ直す。多忙を極めた会社員生活を送っていた森嶋さんにとって、これが新鮮だった。

作業1つにしても、これまでは効率重視だったのが、今は丁寧に気持ちを込めることが重視される。これまでの生活とは全く異なった空気が、森嶋さんの周囲には流れている。

「この世界に入って、忙しい現代人こそ、落ち着いて自分を見つめる時間が必要だと感じました。仏教を一から勉強するのは感慨深く、素晴らしさを改めて感じています。それを仕事にさせていただいているのはとても嬉しい。物の考え方も勉強になっています。お坊さんは採算度外視で人のためになることを堂々とできる。善称寺の場合はお墓の悩みをお話しに来られる方も多いので、それを解決できた時にほっとしますし、やりがいを感じます」。

 

厳しい研修を経て「僧侶」に

202010月。森嶋さんは京都にある「本願寺西山別院」で得度習礼(とくどしゅらい)に臨んだ。得度習礼とは、僧侶になるための研修・試験。別院の境内地に併設されている浄土真宗本願寺派の僧侶を育成する研修道場で、11日間におよぶ厳しい研修が行われる。

朝は530分起床。13回お勤めがあり、指導員の元、仏教について午後9時までみっちり学ぶ。スマホは持ち込み禁止で外部との連絡は厳禁。研修最終日に「本願寺」で行われる得度式を境に僧侶となる。森嶋さんもこのような鍛錬の時間を経て、晴れて僧侶と名乗ることができた。

「自分は親鸞聖人のお言葉に触れて救われました。自分と同じように、といえばおこがましいですが、お話させていただくことで、救われる人が増えればいいなと思います。

住職も常々話していますが、そのためには、門徒さん以外の方も気軽に来ていただけるようなオープンなお寺を作りたい。善称寺はだいぶオープンですが(笑)。その上で、人々の生活に仏教が寄り添えるよう、わかりやすく伝えたい。僧侶になった自分のテーマです」。

(次回につづきます)

●善称寺ホームページ

https://zensho-ji.com/