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究極の食中酒をめざして/中野BC株式会社 杜氏・武田博文さん(後編)

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究極の食中酒をめざして/中野BC株式会社 杜氏・武田博文さん(後編)

 武田博文さんは大阪府出身の50歳。大学では微生物関連の学問を専攻。学生時代からお酒が好きだったこともあり、日本酒造りの世界へと足を踏み入れた。卒業後は京都にある酒造会社に就職。10年前に和歌山へIターン。酒造会社で杜氏として勤めた後、中野BC株式会社に入社した。京都時代は技師として、酒造りの組み立てや杜氏への指示を担当。しかしその頃の杜氏が体調を崩してしまい、武田さんが代役の杜氏として現場に立つことに。そこから酒造りの奥深さにどっぷりハマってしまった。

 「農業と同じく、原料となる米も、環境も、毎年変化する。メーカーである以上、品質を一定に保つことが求められるのですが、だいたいのストライクゾーンに入るよう、製造過程でどのように調整していくか、毎年アプローチが異なるところに面白さを感じます」。

 現在、同社で日本酒造りに携わっているのは、武田さん含めて専属で45人。忙しい時間帯には810人に増員して対応する。酒造りは1人ではできないのが前提。チームワークの大切さとモチベーションの向上が大切だと武田さんは話す。

 「よく言われているのが『和醸良酒(わじょうりょうしゅ)』。蔵内のチームワークが良くないと、良い酒にはならないということ。品質の良い酒、良いものを作ることに向けて、モチベーションを上げていく。『なあなあ』になっては上をめざせません」。

 武田さんは取り引き先である酒販店や居酒屋などに顔を出すことも多い。自分たちが造った酒の評価を聞いて、次年度に活かすためでもある。

「お客さんに『おいしい』と言っていただけると、やりがいにつながります。居酒屋で、自分が造った日本酒を飲むお客さんが『いい顔』をされるのを見ると、それだけで報われます」と頬を緩ませる。これからの目標は「究極の食中酒」を造ることだ。

「世の中にある料理と同数の、相性の良い日本酒があるべきだと思っています。私自身、飲んだり食べたりするのが好きなので、食に寄り添った日本酒、『究極の食中酒』造りをめざしています。そういう高い目標を立てていれば、安易に妥協しなくなる。これからも日本酒造りにまい進します」。

中野BC株式会社

海南市藤白758-45
http://www.nakano-group.co.jp