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2023年3月のテーマは「春の味覚」/和歌山放送『オークワはっぴいアフタヌーン』出演振り返り

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編集のMです。
僕はほぼ毎月一度、和歌山放送『オークワはっぴいアフタヌーン』に出演させていただいている。番組は毎週土曜日の午後110分から午後245分まで放送されており、メインパーソナリティーは鶴岡早苗さん。食をテーマにした情報やリスナーからのお便り、地域の話題を紹介するアットホームな番組だ。初めて出演したのはいつだったかもはや定かではないが、昔からの知人である番組ディレクターS氏からのオファーで、結構前から喋らせてもらっている。ラジオは好きなのでとても感謝してます。S氏ありがとね。

2019年9月出演時のスタジオにて。昔の写真ですみません…。

僕の出演は毎回午後2時から15分程度で、毎月のテーマに則した情報を持ち込んでお話している。自分でいうのも何だけど、良いネタを出しているつもりなので、これを流用しない手はない!と、今さらながら気づき(←ホントに今さら)、当サイト『もっと和歌山』でも公開します。過去のオンエアについても、公開するかもしないかも…。興味のある方は気長に待っていてください(汗)

20233月のテーマは「春の味覚」。放送日の18日までに出会った春においしい食べ物を紹介した。

「春の味覚」と聞いて思い浮かぶのは、ド定番だけど「いちご」だ。旬の味を楽しむのなら、いちご狩りでもぎたてを味わうのが一番だけど、番組で紹介したのはこちらもド定番の「いちご大福」。どちらの和菓子屋さんのいちご大福もおいしいのだけど、番組では直近で食べた『ふく福団子』さん(和歌山市屋形町)のいちご大福を紹介した。

ふく福団子さんは和菓子製造の老舗『粉吉』さんが経営するお店で、お手頃価格なのにおいしいのがうれしい。町なかのお店やスーパーなどではこしあんが入っているいちご大福もあるけど、僕は白あんが好みです。

和菓子つながりでもう1つ、ふく福団子さんの「桜餅」だ。こちらの桜餅はもちろん関西地方のそれで、つぶつぶとした道明寺粉の餅であんを包み、塩漬けされた桜の葉で巻いている。この繊細な甘じょっぱい味わいをいつも楽しみたいのだけど、限られた時季にしか出会えず、美しい見た目とともに季節を感じさせてくれるのが和菓子の魅力だ。

 次に紹介するのは、『中田食品』さん(田辺市)の「梅damono(うめだもの)」。こちらは通年で食べることができる加工品だけど、いちごつながりで紹介した。塩味控えめの梅干しに国産果汁を加え、フルーティーな味わいに仕上げた梅で、いちご、もも、みかんの3種類がある。

どれもおいしかったのですが、特にいちごは、爽やかな香りと甘味が気にいった。目の前にたくさんあれば、おやつ感覚で次から次へと手を伸ばしてしまうかも。僕は常温で食べたのだけど、冷やすとさっぱりおいしくなり、冷凍庫で少し凍らせるとシャーベットのようなデザート感覚で食べることができるそうだ。

最後は、日高川町美山で採れるイタドリの加工品「ごんちゃん」。地域で「ごんぱち」と呼ばれるイタドリを使った40年来のベストセラー商品で、恥ずかしながら令和4年度プレミア和歌山の記者発表会で初めて出会った。

ごんちゃんは、採れたてのイタドリの柔らかな茎を秘伝の味で煮たもの。試食させていただいたところ、シャキシャキとした食感が心地よくて、甘辛い味つけがとてもおいしかった! アツアツご飯の上にどっさりかけて食べるのがオススメの食べ方だろう。

イタドリを食べる食文化は全国的にも珍しいらしく、美山地域では郷土山菜として昔から食べられており、15年前からはイタドリの栽培にも取り組んでいる。

このごんちゃんが、令和4年度プレミア和歌山の特別賞を受賞した。プレミア和歌山とは和歌山県優良県産品のことで、毎年食品や製品など優れた県産品を認定する制度。製造元は「日高川町生活研究グループ美山支部」。地域のお母さん方が地元の味を継承し、守り続けている。皆さんにはプレミア和歌山の取材時にお会いしたのだけど、作り方はやはり企業秘密とのこと。そりゃそうですね。

ごんちゃんは「道のほっとステーションみやまの里~美山ふるさと産品販売所~」で購入できる。近隣にある「リフレッシュエリアみやまの里森林公園」では、毎年4月下旬から5月上旬にかけて藤の花が美しく咲き誇り、日本一長いとされる藤棚ロードを見に多くの観光客が訪れる。ドライブがてら買いに行ってみてください。