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なつやすみの美術館15 美術の歴史と歴史の美術/和歌山県立近代美術館

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高井貞二《エミグラントの街》1940 年 和歌山県立近代美術館蔵

(以下、ニュースリリースを転載)

美術と歴史̶̶ともに学校教育における科目や分野の名前です。これらに共通する部分があると感じたことはありますか?

美術作品にはそれが生み出された時代や社会、また人間の心のありようが映し出されています。私たちのまわりで起こるさまざまな出来事が、人が美術作品を生み出すきっかけとなることもあります。美術作品を見ることは、それらを深く知ることにつながります。

一方で美術作品のあり方は、作り手一人ひとりのなかで、あるいは作り手同士の関係を通じて、時代を追って変化していきます。それを私たちは「美術の歴史」、つまり人間が作り出した造形のあゆみとして見つめることで、過去を知る手がかりとしたり、また現在やこの先を見つめる糧にしたりできます。美術と歴史は、はじめから切り離せない関係にあるのです。

和歌山県立近代美術館はその名前にあるように、近代以降、つまり日本における明治から今日までの美術を収集の対象としています。近代のはじまりは世界の各地域によって異なりますが、それぞれの国が外国との関わりを強く意識することになった時代でした。日本にとっては西洋との関わりから、現代につながる美術という価値観が広がっていきます。

その間150年あまり、この国は大きな世界戦争を直接に経験し、その後ますます世界と大きく関わって、現在の私たちの社会を作り上げてきました。今の世界はひと昔前とどのように違うのか、また今の私たちがこの先どのような世界を作り出すのか、昭和という時代から数えて100年目、また戦後80年という節目のこの夏、開館55周年を迎えた和歌山の美術館としての目線で考えてみたいと思います。


なつやすみの美術館15 美術の歴史と歴史の美術

主催 和歌山県立近代美術館
会場 和歌山県立近代美術館 1階展示室
会期 2025(令和7)年712日(土)~ 915日(月・祝)

開館時間  930分~17時(入場は1630分まで)
休館日  月曜(祝休日の721日、811日、915日は開館)、722日(火)、812日(火)

観覧料  一般600480)円、大学生330290)円 ( )内は20 名以上の団体料金 ※同時開催の「和歌山をめぐるローカリズムとモダニズム」及び「 MOMAWコレクション 現代の美術」も観覧可能

※高校生以下、65 歳以上、障害者の方は無料 ※毎月第4土曜日(726日、823日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料 ※毎月第1日曜日( 83日、97日)は無料入館日

関連事業
ギャラリートーク(担当学芸員がお話しします)※要観覧券
日時:719日(土)、824日(日)、913日(土)各日14時~1時間程度
場所:和歌山県立近代美術館 1階展示室

たまごせんせいとわくわくアートツアー(和歌山大学美術館部による鑑賞ガイド)※要観覧券
日時:813日(水)~17日(日)各日11時~、1330分~、15時~。45分~1時間程度
場所:和歌山県立近代美術館 1階展示室

こども美術館部(小学生を対象とした作品鑑賞会)
日時:913日(土)、14 日(日)※予定、両日同内容 11時~12時頃まで
場所:和歌山県立近代美術館 1階展示室
定員:各日先着6人程度(要申込、830日受付開始)
テーマ:アーとヒスとリー

同時期に開催の展覧会
和歌山をめぐるローカリズムとモダニズム
712日(土)~ 915日(月・祝)

MOMAW コレクション 現代の美術
2期:~721日(月・祝)
3期:726日(土)~97日(日)
4期:912日(金)~1019日(日)


県立博物館(となり)の展覧会

祇園南海の詩と書― 教養・芸術・心情―
614日(土)~721日(月・祝)

夏休みこども向け企画展 くらべてみよう!ふたりの絵
82日(土)~ 923日(火・祝)


和歌山県立近代美術館
和歌山市吹上1-4-14
tel.073-436-8690
https://www.momaw.jp