日本全国の街角をエッセイでつなぐ、この企画。3つのレーンで次々とバトン(テーマ)を変えて、次のエリアへとリレーしていきます。第8回は、京都、長崎、和歌山が参加します。
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ハンケイ500m編集長の円城です。
今回は「見ておくべき、京都の建築」。
神社仏閣の建築価値は多くの人が
語っておられるし、
最近では「京都モダン建築祭」も
毎年、盛大に開かれています。
こんな内容が回ってくると
面くらいますが、
私が自社媒体の取材などで
最近出会った素敵な建物を
紹介することにします。
それは単に建物という外観の講釈を超えて
取材で得た人の語り、考えから
ぜひ見てほしいと感じたものです。
私の独断と偏見で。
まず、
「遠藤剛熈美術館」。
画壇や画商のしがらみを捨て
ゴッホやセザンヌを目指して
90代で日々絵画を追求する
画家の美術館です。
知る人ぞ知る、素晴らしい建築物。
中もぜひ見てほしいです。
南禅寺に20年以上籠り、
何年か後に手を加えて仕上げた
長期制作物もあります。
この人が感じた樹木、風景も
建物の内観と一緒に楽しんでください。
次は「KAGANHOTEL – 河岸ホテル –」
中央卸売市場のすぐそばにあった
企業の社員寮をアーティストレジスタンスとして
利用してもらいながら、宿泊施設にリノベしています。
市場が近いという立地から
早朝から騒々しく
大型トラックが行き交います。

どんなホテル業者も逃げていった
大きな建物をソーシャルイノベーションし
素晴らしく洒落た建物に変化させました。
外観はほぼさわっていないのに
見違えるよう。
尊敬しかありません。
よければ、宿泊してくださいませ。
さまざまなアートがご覧いただけます。


最後にご紹介したいのは
京都の町家でも
入り口に階段がついているという
稀有なもの。
まるでNYのアパートみたいな
可愛い建物です。
「PolarSta」というギャラリーを経営するのは
陶芸家の冨金原 塊さん。
特に、陶芸のブックエンドは有名です。
塊さんがこの物件を気に入って、
窯も中に作り、一人で何年もかけて
次々に隣の棟までリノベーションされました。
内装も含め、素晴らしいので
ぜひ行ってほしいです。
大切な物であふれる空間が
整理されて、手入れされていると、
いかに尊いかわかります。


次回は、福井にバトンをつなぎます。
お題は「福井の謎」でお願いします。
写真/ハンケイ500m編集部
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