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『生誕120 年 村井正誠展 ―色のやどり・形のうぶすな̶』/和歌山県立近代美術館

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村井正誠《強そうな人》1989 年 油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵

(以下、ニュースリリースを転載)

̶生きつづける絵画の、源を求めて。

岐阜県大垣市で1905年に生まれ、1999年までほぼ一世紀を生きた画家・村井正誠は、幼い頃に和歌山県へ移り住み、豊かな自然と文化の中で育ちました。とりわけ小学生から中学卒業までの多感な時期を過ごした新宮市で、絵を描き、陶芸を楽しみ、建築の設計もする西村伊作と友人たちが体現していた創造の喜びにあふれる生活から大きな刺激を受けました。画家を目指すようになった村井は、西村が自由な教育を実現するために東京・神田駿河台に創立した文化学院で美術を学び、卒業後はフランスに渡って制作を始めます。

フランスでの村井は、絵を描くかたわら美術館や博物館、教会や遺跡、現代美術ギャラリーなどを巡り、古代から現代まで、さまざまな場所に生きた人間の表現に触れ、学びとることに努めました。そして鮮やかな色彩とのびやかな生命感を秘めた形を獲得し、そののちの制作を通じて独自の絵画を追究し続けます。

彼が生涯を通じて求めてやまなかったものは、画家の個性の表出にとどまらず、国境を越え、あらゆる時代の人に通じる表現としての抽象絵画でした。だからこそ、描かれた時から長い時間を隔ててなお、私たちの心を動かし続けることができるのでしょう。本展では、それぞれの作品が持つ鮮烈な魅力とともに、彼とその芸術を育んだ土壌の豊かさを感じていただきたいと思います。


生誕120 年 村井正誠展 ―色のやどり・形のうぶすな―

会場 和歌山県立近代美術館 1階展示室
会期 2025927日(土)~ 1130日(日)
開館時間 午前930分~午後5時(入場は午後430分まで)
休館日  月曜(祝休日の1013日、113日、1124日は開館、翌火曜に休館)

観覧料  一般800640)円、大学生500400)円 ※( )内は20 名以上の団体料金
※同時開催の「MOMAWコレクション 名品選」及び「 MOMAWコレクション 現代の美術」も観覧可能
※高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料
※毎月第4土曜(927日、1025日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
※第1日曜(105日)は無料。ただし11月は「和歌山県ふるさと誕生日」の1122 日(土)を無料とし、112日は有料 ※1115日(土)、16日(日)は「関西文化の日」として無料


関連事業
フロアレクチャー(担当学芸員がお話しします)※要観覧券
日時:104日(土)、112日(日)、1129日(土) 各日午後2時~ 1時間程度 場所:和歌山県立近代美術館 1階展示室


同時期に開催の展覧会
MOMAW コレクション 名品選
9月27日(土)~ 202618日(木)

MOMAW コレクション 現代の美術
4期:~1019日(日)
5期:111日(土)~2026125日(日)