第75回 まる豊の中華そばといえば…。

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Posted by matsumoto at 11:46 AM JST
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この前『まる豊』に行って来た。夏の取材以来である。

入店するやいなや、頭がクラっとする
アンバランス感は一向に慣れないものだが、
常連の方々は、例えば宇宙飛行士の訓練さながら、
入店時に自ら斜めに身体を傾けたりして、
あんなのへっちゃらなんだろうか。

それはさておき、普段なら間髪いれず
「中華1つ」なんだが、この日はたまたま卓上の
お品書きをぼんやり見ていると、
見慣れぬメニュー名が目に飛び込んできた。

「のり麺」

ん?? のり?

海苔なら1枚、いつも入水しているではないか。
でも、わざわざメニューとして
1本立ちさせているのは、
やはり特別なものに違いない。

「ご主人、のり麺で」

「あいよ!」と威勢良いおっちゃん。
すると隣に陣取っていたお父さんが

「のり麺って何?」

「のり麺、うまいんやでー」とご主人。

「説明になってないよ、ご主人!」

…と声に出そうかと思ったのだが、
ここでは何となくアウェイなので
出かかった言葉をお冷とともに飲み込む。

で、これがのり麺。

黒々とした海苔がわっさーと乗っかったもので、
ベースはノーマルの中華そばである。

これにいつもの味付け海苔がトッピングされていたら、
珍百景に投稿したろうと思ったのだが、
そこはさすがご主人、わきまえてらっしゃる。

お味の方は、海苔の風味が、
クセのないスープにマッチして
普通においしい。

これが濃度や粘度の高い豚骨醤油系のスープだと、
控えめな海苔の立場が損なわれてしまうのだろう。

のり麺を食べながら、
思い出したことがあったのだけど、
続きは次回。