第53回 太田「敦煌」のうまうま広東麺&酢~いれますか

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Posted by ohashi at 4:33 PM JST
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「スゥ~入れますか」

私の信頼できる食のアドバイザーKのEさん(誰やねん)のおススメ店「敦煌」。中華料理店。黒田にあるプライスカット駐車場の横にある小さな店らしい。住所で言うと田中口とか太田になるのかな。

ここの広東麺がうまいと聞き、行くことに。仕事上、和歌山のラーメンは結構食べているので、新しいラーメンを食べることの方が珍しいこの頃。

でも、ここは、老舗っぽいいで立ち。駐車場はプライスカットの駐車場なら、15分まで無料。買い物すれば1時間くらい無料と書いてあった。まあ私の場合すんなり出てくれば、食べるのに5分かからないので15分でもいけるなと思いつつ、車から出るも、やはり急ぎ足に。

おや、急いでいるそ の向こうに低い鉄柵があるではないか。こんな時のテーマソングは、柴田恭平「ランニングショット」。「勝っちに行く、決める~ぜ」と口ずさみながら、拳銃 両手持ち風斜め走りで、駐車場の鉄柵をひょいと飛び超える。着地成功「いくぜ、タカ!」、ハイここまで低い柵パブロフ。いつも思うが、ただのバカだ。でも コケなくてよかった。

さあ恭平気分で、勢 いよくドアをあける。店内はカウンターのみ。一人で切り盛りしているみたいだ。顔は刑事役でよく出てくる名前は分からないけど、あの~その~ブルドック顔 の~まあいいや。皆さんも行って考えてください。なので、心の中でおやっさん又はデカ長と呼ぶことにした。

初見なので、物見す るも、壁にメニューが貼っている。経験上物見するのは嫌なのだが、卓上メニューもないし、仕方ない。いつも思うがどこになにがあるか分からないのは心が窮 屈になるね。ランチタイムながら、お得なセットメニューなどはない模様。単品の他に唯一貼ってあった「広東麺セット焼飯付き1000円」。迷うことなくこ れを頼む。

「指差して、あれを~」おやっさん「広東麺セットね、分かった!」先客が2組。広東麺らしきものを食べている。

おやっさん「うちは化学調味料を一切使ってないから」とか、「スープに酢を入れると味がまた変わって旨いんだ」とか、言っている。

そして、その客のラーメンにカウンター越しに酢を入れたではないか。お~なんと、いまどき珍しい専制君主店主。結構ドボドボいれたぞ。

客もその勢いに「お、お、おいしいです」まあ、いいやたまたまだろうと思いながら、料理を待つ。

まずは広東麺。器を置くなり、おやっさん「コショウいれやんといてよ!」なるほど、そんな流儀もあるのだな。

郷に入れば郷に従え。ここで言う「郷」と は場所のこと。新しい場所にいったら、その場所の習慣、生活、風土に合わせましょう。広い意味では、自己主張、意識過剰を戒める言葉でもあります。

てなてな感じで、スープ。見た目は少し濁りがあるも、濃くはなさそう。飲むとスッキリしながらコクもあり、複雑な感じはしない。流行りの海鮮かくし味とかなくって、鶏ガラと野菜みたいな動物系シンプルで私の好きな味だ。

背脂浮きなく、やっ ぱりスープ本来の味で勝負しているのか。麺はやや細、角煮みたいにカットされたチャーシューは臭みもなく味もいい、少し薄口で、肉の旨味を十分引き出して いる逸品だ。しかもゴロゴロ入っている。あとこれも大ぶりの白菜と長ネギ(これは珍しい)など野菜。スープがとても熱く管理されていて、なかなか冷めにく くこれもいい。

ゴロゴロ角煮豚に、長ネギ。光るスープが特徴だ。

ゴロゴロ角煮豚に、長ネギ。光るスープが特徴だ。

ほめちぎった所で、 さて、おやっさん。やっぱり私にも来るのかい?おやっさん「どう?おいしいか?」私「うん、おいしいわ」おやっさん「ちょっと、スゥーいれてみ、味変わる から」おやっさん、ラーメンで最もオーソドックスなコショウを、拒否しておきながら、味を根底から覆す酢を入れろとは、矛盾、不純、美保純、ジュ~ンほた るは元気か~である。

すでに片手には、酢の小瓶が握られている。拒否させませんという眼力、カイジの利根川ばりだ。キャー、伸びてくるー、カウンター越しにー、スローモーションで、おやっさんのにこやかな笑顔と、右手が~~~~。

もちろん、よけることもできずに、ドボドボ入れられてしまった。いや、ここは専制君主の町サザンクロス。飲みました。そりゃー酢の味です。これにはなんの感動もなかったが、「うん、さらにさっぱりするね」(酢だもん)と偽善者を装い、おやっさんを納得させる。

焼飯もおいしく、また来ようと思う。酢は、次の客にも入れてました。終盤に入るようなので問題はないのですが。でもね、酢は、もういいっす。