アガサスラーメンコラム

 

和歌山といえば、和歌山ラーメン。

今ではそう言われるようになりました。しかし、私達から言わせて貰えば、ずっと食べてきたラーメン。
いや、中華そば。
だから改めて和歌山の中華そばについて言葉を、リレーコラムとしてつづってみたいと思います。

和歌山ラーメンコラム過去ログはこちら


2008年6月02日

第12回 実験中華前編

matsumoto

すっかりごぶさたです。

2月末より始まった怒濤の鬼進行が終わったかと思いきや、
その反動からか原稿書けない五月病に悩まされ、
これも一種のイップスだろうと、時の流れに身を任せ、
でも考えるべき事は考えて過ごして来たのだが、
ふと気がつくと、湿気もクーラーも全開の季節になってしまった。
嗚呼、だらしなし。

年々、怠け癖に拍車がかかるのは、
歳の所為か、はたまた酒量が足りんのか。

ラーメンに関しては、食べてはいるのだが、
なんとなくトキメキがない。

どこもそれなりにおいしく感じるんだけど、
通知簿オール3(アホになって読んでください)の成績から、
今一つ脱出できずにいる青少年な印象というか、
結局、いつもの一杯に行きついてしまう。

で、いつもの一杯に安心感を覚えつつも、
こってり茶色の中華そばを凝視すると、
以前、ある人物から指摘されたひと言を思い出してしまう。
お話はちょうど1年前に遡る。

「和歌山ラーメンっておいしいんだけど、
見た目インパクトないよね(標準語で)」

そんなこと考えてもみなかったが、他府県出身者から見れば、
やっぱそうやねんな、とも思う。

確かに各地のご当地ラーメンや、
トッピン具ゥもバッチ具ゥな創作系のラーメンと比べれば、
和歌山の中華そばのスタイルって極めてストイックだ。

前にも書いたけど、
「昔ながらの」や「時代に流されない」という形容詞は似合えど、
応用がきかないというか、発展系が生まれにくい、
非常に頑固一徹な一杯であることには間違いない。
ま、そこが好きなんであるけどね。

そんなことを、前述の他府県出身者と話していると、
じゃあ和歌山中華そばに合うトッピングを考えようということになった。

いや正確には、考えようではなく、
「これしかないだろう」という半ば強引ともとれる
彼からのゴリ押しだったのだが。

その具ぅ材とは、なんと!
(次回に続く)

 

 

2008年5月19日

第11回 スープとは!の巻

大箸

世の中にはいろんなラーメンがある。

その中でスープは、とんこつ系、しょうゆ系、魚系、塩系、味噌系など
お店の特徴を出す底辺となる。

で、現在流行りつつあるのが、汁なしラーメン。
昔和歌山でも、油そばを「あぶらーめん」といって置いている店が鈴丸にあって、
ラードのギトギト感がたまらなかったが、最近のものはあっさりしているらしい。
でも冷やし中華とも違うようだ。汁なし坦々麺ならあるようで、ノーマルバージョン
は、
食べてみたいが和歌山にはないようだ。あったら教えてね。

で、汁なしのことをふっておきながら、和歌山ラーメンのスープの特徴をおさらいし
ましょう。

一般的に和歌山ラーメンは、とんこつしょうゆと言われていますが、これは、とんこ
つを煮詰めてスープを取り、しょうゆダレに合わせるのが基本。

井出商店の有名なお話で、寸胴の火を消し忘れて、煮詰めてすぎたスープが逆におい
しかったので、今の味になったとか、店独自の煮詰めバランスがあります。

また和歌山ラーメンは、全体的にこってり系が多く、しょうゆが勝っているところ
も、全国的にみればスープは濃い目だろう。だからあっさりの早寿しやたん白なゆで
卵が合うのかもしれない。

和歌山ラーメンがもし透き通った塩だったら、テーブルに置かれたのは早寿しではな
かったかもね。

そう、この早寿しを、お茶うけならぬ、私はそばうけと呼ぶ。(それがどうしたって
言われても何も出ませんよ〜)

 

 

 


2008年2月22日

第10回 南大阪麺の巻

matsumoto


 

昨年の秋ごろから、
南大阪本の取材でほぼ毎日岸和田~和歌山間を往復していたので、
実はあまりラーメンを食べていない。

それには、ワケがある。

料理店の取材の時は、
お腹を空かせて臨むのが我々の鉄則だ。

取材させてもらったお店のご主人から
撮影後の料理を「まあ食べてってよ」というありがたいお言葉を頂いた時に、
自分の胃袋をベストの状態でごちそうに向かわせるためだ。

「出された食べ物は残すべからず」

という初代編集長からの遺言(死んでないけど)を守り続けて早や10年。
今回の南大阪取材でも取材先での食事を見越して、
胃袋を空洞に保ったままの取材敢行。

試食にありつけた時はともかく、
食べられなかった時は、空腹のまま泣く泣くR26を南下することになる。
そんな負のスパイラルに陥ったまま、今に至っている。

なんのことはない。
キッカケをなくしているだけのことなのだが。

そんな感じで、今回は南大阪のラーメンを軽くお話しましょう。

泉州エリアには地元独自のラーメンがない。

と、地元でぶいぶい言わせている水なす販売のご主人が言っていたのだが、
地元のラーメン文化がないからこそ、
多国籍大型ラーメン店がどんどん進出して、R26のロードサイドを彩っている。
それは和歌山にはない光景、実は羨ましかったりする。

「おらが町の中華そばが一番!」という誇りは持ち合わせているが、
だからといって「中華そば鎖国」などという器の小っさいことはない。
もっといろんなラーメンを和歌山で食べたいとも思う。

でも改めて、ご当地ラーメンが存在を誇らしく思うわけです。

さて、南大阪というか岸和田以南のお話。

昔から馴染みの「ラーメン横綱」は、やはり深夜に乗り付けて
トッピングをこれでもか!とどさどさずるずるずるずる。
これが最高にうまいのは、皆さん御承知だろう。
胃袋のスミからスミまで染み渡る豚骨醤油スープのなんとも愛おしいこと!

あの界隈のロードサイドでもう一軒、忘れちゃいけないのが「かもくら」。
比較的あっさりしたスープは確かに美味しくて文句ないけど、
ラーメン単品で食べるより、唐揚げなどのサイドメニューと頂いた方が、
ラーメンの実力がより引き出されるような印象。
メシがすすむおかずラーメンだなと。お腹はパンパンになるけどね。

でもアガサススタッフのボの評価は
「おいしいけど、もっとパンチが欲しいですぅ」と。
言っていることはわかる。だってこいつのラーメン傾向は
ガッツリ&こってりストレートパンチ。

そんな彼の南大阪エリアでのおすすめラーメン店は、
貝塚市にある「ラーメン柊」。言わずとしれたガチンコラーメン道のあの店だ。
おそらく彼は昨年中で和歌山~柊間往復数ランキングの
ベスト5に入っているかと思われる。

おすすめは「塩こってり」。
一杯のラーメンであらゆる味を堪能できるのがとんでもなく素晴らすぃ。
ラーメンスープに浸かってもいいかなと思う時もある。うん、素晴らすぃ。

スタッフボとボクは配本で月イチ南大阪エリアを訪れるのだが、
「毎月、柊でもいいですよ」とボからのラブコール。
それもいいけど、それは叶わぬ願い。
だって新しい店をざくざく発掘するのが我々の務めなのだから。
ボ、ボ、ボクらはラーメン探偵団っ。

詳しくは「南大阪で食を楽しむ本」をご覧あれ。
もちろん、買ってですよ、買って!






2008年1月22日

第9回 新年1発目は、
どこに行きましたか
の巻

大箸


    

さあ、単なる和歌山ラーメン紹介じゃ、面白くないという発想から始まったこのコラム。
中華そばやラーメンに関係なく、30男の和歌山今昔物語みたいになってきたので、
ここらでアガサスが書いてきたラーメン記事をを回顧してみよう。

私が7年前、井出のおっちゃんに取材し書いた「井出商店のれんわけ話」。
最近井出ファンになった方は、多分、井出商店がのれんわけしていることもしらない
のではないかと思うので、もう一度書くと、まるさん(塩屋)、たんぽぽラーメン
(那智勝浦)、正善(直川)、丸田屋(岩出・次郎丸)など、
現在でも人気店がいっぱいなんです。(その他、和歌山県外にもあり)

なんと、昔は、作り方を教えて欲しいと店にきた人には、なんとただで教えてあげて
いたらしいのです。「それは、もったいない」と言うと、
「教えてもしんどい仕事ですから、本当にやる気がないと続かないのです」と、
語っていらっしゃったことを思い出します。

さらにさかのぼると、某テレビ番組で優勝した井出商店が火付け役となり
和歌山ラーメンブームが起こったのが約10年前。
弊社も「和歌山の中華そばとラーメン」という別冊を出版したり、
アガサスでも、年に一度はラーメン特集を組んだ。
両方とも好評で、売上もよかったことを思い出す。

カップ麺になったり、テレビ露出も増え、
和歌山ラーメンが全国区になって、和歌山の食といえば、
みかん、梅、ラーメンと言われるほど浸透しました。

私は、そんな和歌山ラーメンを愛して止まない。

で、ちなみに新年1発目ラーメンは「てんいち」でした。
(和歌山ラーメンちゃうやん!)

で、で、ちなみにアガサス2月号はラーメン特集です。
(最後は、宣伝かい!)





2007年12月26日

第8回 思い出中華の巻

松本マサキ(agasus)


     

学生の時のシダックスの場所って何ていう名前の施設やったっけ?」

などと大橋氏から問われた時
「突然何やねん」だったのだが、
なるほど、そういうコトっすか。

実はワタシたち、小中は同じ学校。
特にワタシのバヤイ、極度にインドアな学生ライフだったので、
小学生の時は、友だちたちと和田川を越えて、
校区外である小雑賀のダイエーに行ってゲームをするのが
何ともスリリングな楽しみだった。
ゲーセンコーナーでグラディウスやら宇宙戦艦ヤマトなんかのアーケードゲームに興じ、
今のヤマダ電機の場所にあったカー用品店カルザのおもちゃ売場にある
買えもしないファミコンソフトを眺めてから、
張り込みの先生たちに見つからぬようドキドキしながらチャリをこいで帰るという、
今から思えば非生産だけど楽しい日々だったのだ。

ああ、それにしても海南ジャスコのゲーセン・ピンポンパンで遊んだ後に
食べたドムドムのハンバーガーとバターコーンのおいしかったこと!


…それはさておき、思い出の中華そば。

大橋アニさんとは実家も近いゆえ、
幼少~少年期の外食ライフはほぼ同じといって差し障りなかろう。

でも、中華そばの思い出に限っていえば、
記憶を懸命にひも解くと、うっすら甦るのが2軒プラス1台。
紀三井寺競技場近くの『まる宮』と、

和歌浦の『まる木』がそれだ。
家族に連れて行ってもらった記憶があるといった程度で、
詳細はほとんど覚えていないけれど、
中華そば独特のあの匂いは、ちょっと苦手だったかなぁ。

で、もう1台。

今でも走っているのだろうか。
たぶんワタシが中学生の頃くらいまでは
頻繁にやって来た『屋台のラーメン』。

あれがうまかった!

もちろん和歌山中華そばなどというソウルフルな代物ではなく、
思えば、ごくごくスタンダードな醤油ラーメン。
ゆで玉子と極薄チャーシュー、もやし、それに色素&味の薄いスープ。

きっと今、お店で食べれば「ん?」な味なんだろうけど、
でっかい鍋に入れてもらって、それを家族で分けて
チュルズルする(C長●ラーメン)という行為は、
ダントツにうまかったと記憶する。

家族で鍋ラーメンを分け合って食べるなんて光景、
今でも、そんなんあるんかなぁ。あって欲しいっすよねぇ。

中華そばにまつわる幸せな思い出って、
やっぱり、人とのつながりに帰結するんすよね。

だからこそ、今、若い世代の店長たちが頑張って切り盛りしている
中華そば店は良いお店が多いからこそ、長く繁盛して欲しいわけで。

今、家族に連れられて、
ワケわからんまま麺をすすっている
幼い子どもたちが成長したら、
そこが思い出の中華そばなのだし。

この一年で、新しいラーメン店がいくつか生まれたけど、
あたたかく見守っていきたい余裕が欲しいですな。
(お前が言うなって?)

来年も、中華そば&ラーメン店が和歌山にどんどん増えて、
県外からたくさん観光客が来てくれれば嬉しい限り。

という訳で、先輩、
ぼちぼち、年越し中華そば、行きますかー!
 
まる木
中華そば



まる宮
中華そば

 

 

 

 

ホームに戻る