鼻歌っといたらええやん


 
例えば可愛い雑貨や、素敵なお店を見つけた時。
やさしい雰囲気を醸し出すひとに出会った時。
息をのむほど美しいものや、素晴らしい芸術に触れた時。

思わず鼻歌がこぼれるような、幸せな気分になりませんか?

私の中に密やかにしまってある「手帖」に留めた
とっておきのものたちを、あなたにもこっそり教えます。
 

 

 
 
    Vol.03 「桃源郷の暮らし」
 
2008/04/10 

  「この人の心は、きっとずっと少女のままなのだろうな」
と思う人がいます。

その人は、和歌山駅の近くにある、『ナコット』という
小さなセレクトショップのオーナーさん。
可愛らしい響きのこの店名には、由来があって。

ひとりでお店を切り盛りされているので、
いつドアを開けても、そこには彼女がいます。

「私─なおこといっしょに過ごしてもらうお店ってことで、
“n・a・o・k・o・t・o”を少しもじって、『nacotto』に。
フランス語にしようかな、
とか、いろいろ考えたんですけどねー」。

うふふと笑うその人の名前は、なおこさんという。
おとなの女性なのだけれど、
ちいさな女の子みたいなところもあって、
不思議な雰囲気をまとった素敵な人。

 通りをちょっと入ったところにあるこのお店は、
場所が少しわかりにくいのですが。
「前に『語りばさ』があったところ」と聞けば
「ああ、あそこ!」となる人もいるかもしれません。

そう、パスタとコーヒーのおいしいカフェ「語りばさ」が
長らく店を構えていたのがこの場所で、
同店が移転した後に新しくOPENしたのが『ナコット』でした。

旧「語りばさ」の雰囲気もとても好きだったのですが、
その後にできるのが“Select Shop&Coffee”
という肩書を持ったお店だと知った時は、
それだけで期待が膨らんだのを覚えています。

洋服やアクセサリーが好き、ということももちろんあるけれど、
前回までの「ハミングバード」然り、
“カフェ併設”という営業形態にどうやら弱いらしい、私。

そして初めてお店を訪れた時。
それは“アガサスのNEW SHOPコーナーのご案内”
というお仕事のためだったのですが。

膨らんだ期待はしぼむことなく、むしろ、
こぢんまりとしたスペースにぎゅっと詰まったものたちから
ほわほわと放たれる“かわいいオーラ”に
すっかり心奪われてしまったことを覚えています。

店内にどことなく「フランス・パリ」のかほりが漂うのは、
飾られた小物や味のあるアンティークっぽい什器、
このお店の主役である、エスプリの効いた洋服たち、
(テイストがふぞろいなのもまたいいのだ)
かかっている音楽のせいなのかも。ふんふん。
あと、「カフェの匂い」と。くんくんくん。

そう、そこは私にとっての「cocagne(桃源郷)」でした。


さて。
じつは先ほど、重要なことをさらりと述べてしまったのですが。
“かわいいオーラ”ってのがこのお店の鍵なのであります。
次回からはその鍵をそうっと開けて、
『ナコット』の中へ踏み込みたいと思います。

乙女のみなさん、必読ですよ。(なんてね)
それ以外の人もぜひどうぞ。

●Select Shop & Coffee 
nacotto -ナコット-
和歌山市吉田432 シティイン1F(南入口)
tel.073-431-0220
open.10:00~19:30
close.木曜

●今回のはなうた
“La Vie de cocagne(コカーニュの暮らし)”  Lilicub
(from 「MA TANTE, PARIS」)


------「春のうきうきフェア」が開催されます!------
期間:2008/4/11(金)~16(水) 
【1:さぁ、旅に出よう!】
レ・ブリカ・ブラック」、「キャラ・ジー・モム」などのデザイナーさんが、
自ら思い入れの深い国をテーマ作った個性豊かな洋服たち。
着るだけで世界をぐるりと旅した気分になれるなんて素敵ですね。
今回の行き先は、メキシコ/フランス/バリ島だそうですよ。

【2:コーディネートは帽子で決まり!】
大阪発の手作りの帽子ブランド「put on(プット オン)」を大特集!
一つひとつ丁寧に手作りされるここの帽子は、かわいくて存在感たっぷり。
たくさんお試しできるこの機会をお見逃しなく。
13日(日)にはデザイナーの大山記世さん自らも来店し、
帽子の選び方やかぶり方をアドバイスしてくれるらしいです!
私と、アガサススタッフ(も)ちゃんも遊びに行く予定なのです♪
(大山さん来店は午後1時~3時)

 

 

 

 
  Vol.02 「今日はあなたに 手紙を書きます」
2008/03/26  
 

 

「そや、手紙書こ。」

ちょっと疎遠にしている友だちに手紙を書こうと思いたちました。

手紙を書くとなったら必要なものは。
封筒と便箋、ペン、あと切手。ですよね。

今回はその中の、封筒と便箋のおはなし。


可愛いレターセットを買うのが好き

手紙を書かないと減らない
=新しいのが買えない

それならば書く

手紙を書くのも好き

というフローチャートができてしまいそうなほど、
私ときたらレターセットが大好きなのですよ。

この度の「そや、」は、月光荘のレターセットを使いたいがため、
といっても過言では無い。とか言ってみたり。

この<和紙の手紙セット>は、 去年の夏に発売された新作で
月光荘のブログで紹介されていたのを見て恋におちたんだった。


え?
わざわざ銀座のお店から取り寄せたのかって?

いえいえ。
和歌山でも買えちゃいますからねー。


ハミングバードでは、月光荘の商品を取り扱っているのですよ。

月光荘の商品取り扱い開始のお知らせが届いた時は、
そりゃもう小躍りせんばかりに嬉しかったもので。(大袈裟?)
そんなわけで、店主ウジタさんに、
「入荷したら知らせてください!」とお願いしておいたというわけ。


「月光荘」というロゴは歌人与謝野晶子さんの直筆、
(とっても雰囲気のある文字なのです)
封筒の切手部分の石印は、絵はんこ作家カキノジンさんによるもの。
(この上に切手をべったり貼るなんて到底できません)

淡いグレーの染め和紙に枠入り縦罫線、鶯色の文字の「ぎんねず」と、
桜色の染め和紙に横罫線、茶色の文字の「なでしこ」、
白い和紙に原稿枡、灰色の文字の「しろ」の3種があって。

他にはない微妙な色合いも
ディテールに忍ばされたレトロな雰囲気も素敵で、
さすがは月光荘!とすっかり気に入ってしまい、
気づけば全色お買い上げしてしまっていたのでした。


さて、机に向かい いざその時。
桜色の便箋にブルーブラックのペンでしたためる。

「こんにちは。お元気ですか?」

いい感じにさらさらペンがすべってゆく。
和紙ってのはちょっと新鮮な感じがするな。

やっぱり、手書きの文字はいい。
ひと文字ひと文字心を込めて、
相手を思い浮かべながら書き進めるから
言葉もゆっくりきちんと選ぶしね。


そういえば以前ウジタさんに
お借りしていたものをお返しする時に一筆添えたらば、
お返事を書いてくださったことがあって。

これまた月光荘の「遠い山の紫」という美しい色の便箋
(オーソドックスな型の方)の、一行目に躍る文字。

「意外とかわいい字を書くサキちゃんへ」

初めて目にしたウジタさんの文字は、
いたずらにニヤリと笑う彼の顔がぽわんと浮かぶような、
そんな表情に見えました。

それにしても、ちょっとひとこと余計だと思うんですけど。



●雑貨カフェ ハミングバード
和歌山市元寺町北ノ丁15 ヴェルドミール本町1階
tel.073-426-0205
open.13:00~深夜0:00
(18:00~19:00はclose)
close.月曜
http://www.humming-bird.cc/

●今回のアイテム
和紙の手紙セット ぎんねず/なでしこ/しろ
3種各525円 (和封筒5枚、便箋15枚入り)

銀座 月光荘画材店
http://www.vesta.dti.ne.jp/~gekkoso/

●今回のはなうた
「便箋歌」 クラムボン 
 

 

 
 
    Vol.01 「娘さんたち気をつけな コーヒーの飲み過ぎにゃ」
 
2008/03/16 

 

 

思えば、純粋な雑貨屋だったハミングバードに
ちいさな喫茶コーナーができた時から知っています。
その時のメニューはコーヒーだけ。
(お砂糖とミルクさえ無かった!笑)

それから椅子…つまり席数がじわじわ増え、
メニューがひとつふたつと増え、
それに従いカフェのお客さんも増えていったのでした。

新メニューが登場すればいち早く注文して、
そんで慣れないウジタさんがちょっと失敗をしたりして、
それをくすりと笑ったりするものだから、
きっと私は「変な汗をかかせる要注意客」
とか思われているのかも知れません。

それでもまた、「こんばんは~」と
あのドアを開けてしまうのです。
恐るべし小鳥の魔法。


この頃の冷たい冷たい風にぴゅうと追われて、
逃げ込むように訪れたハミングバードで、私が注文するのは、

カフェオレボウルでたっぷり飲めるカフェオレ
キャラメルの風味がふんわり漂うミルクティー
絶妙ブレンドなスパイスが香るチャイ
もしくは生クリーム入りの濃くて甘いココア。

これが4強です。

本当は、映画「かもめ食堂」に出てくるみたいな黄色いミルで
注文が入ってから豆を挽いて(すごく良いにおいがする)、
一杯ずつ丁寧に入れてくれるコーヒーが美味しそうで
「いつもの。」なんて言って頼んでみたいのだけれど。
いかんせんコーヒーが苦手な私。

でも、コーヒーを取り巻くカルチャーはなんだか好きで、
「コーヒーが苦手」というだけでいくらか人生を損しているような、
そんな気がしたりしてしまうのです。

「コーヒーと恋愛が 共にあればいい♪」
サニーデイ・サービスのこの曲に出会った時も。

でも、そんなことはない。
きっと損なんてしていない。
いつものコーヒーを頼む誰かさんたちと同じくらい
温かくて芳醇な時間を、私だって過ごしているもの。
もっと言えば、私のはコーヒー党のみなさんよりも
幾分あま~いひとときに違いないのです。
(それは決まってお砂糖を入れるからだ)

最後にここだけの話。
ウジタさんのモチベーションが保てるのは
開店から3時間くらいの間だけらしいですよ。
もしシャキっとした彼に出会いたいなら、
ティータイムが終わる頃までに訪れてみてください。

きっとどのメニューを頼んでも、失敗なんてしないでしょう。

…と、ハードルをちょいと上げてみたりして。

 

●雑貨カフェ ハミングバード
和歌山市元寺町北ノ丁15 ヴェルドミール本町1階
tel.073-426-0205
open.13:00~深夜0:00
(18:00~19:00はclose)
close.月曜
http://www.humming-bird.cc/

●今回のアイテム
ホット珈琲 350円(おかわり150円)
カフェオレ(ホット) 380円
ミルクティー(ホット) 380円
チャイ 380円
ココア 420円

●今回のはなうた
「コーヒーと恋愛」 サニーデイ・サービス

 

 

 
  Vol.00 「ハミングのはじまり」
2008/02/29 
 

時計がチクタク定時を過ぎる頃。

「ふぅ」とか「はぁ」とか「ひぃ」
といった、ため息?悲鳴?と共に、
どばっと疲れが押し寄せてくるのです、私の日常ったら。

そうすると、電磁波たっぷりの会社の空気から逃げ出して、
どこか静かであたたかい場所に避難したくなる。

そんな時、決まって行くところがあります。
それは、元寺町にあるちいさな雑貨カフェ。

お茶ができる雑貨店て、なんか良いですよね。
食器や什器もいちいち素敵で、
ちょっと横を見ればそれらが売られていたりもして。
文房具好きの心をくすぐる雑貨も存在感たっぷりに並んでいて、
雑貨もカフェも好きな人間にとっちゃ、たまらん空間です。

だけど、
一、夜遅くまで開いていて
ニ、カフェバーや居酒屋みたく騒がしくなく
三、毎日通っても飽きないくらいにメニューがある
四、もちろん(営業時間中は)いつでもお買い物OK

そんなお店ってなかなか無いもので。

はよ終わった~。ゆっくりしよ。…な19時や、
今日はまだまだ長い!ひと休み。…な21時、
やっと終わったぁ!癒されたい。…な23時にも、
いつも変わらずそこにある、安全地帯。
(もちろんお昼にもね)


ことりのさえずりのようにさり気なく
鼻歌がこぼれるようにリラックスした
やわらかな空気が満ちる空間。

そのお店の名前は、『ハミングバード』。

 

 

 

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