チャレンジャー第1回ゲスト2

 

第1回ゲスト

 
 

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井原万見子 さん

日高川町初湯川
イハラ・ハートショップ店長

影響をうけた本ベスト3
1:「お話 おとなから子どもへ子どもからおとなへ」 
(東京子ども図書館編)
2:「菊地君の本屋」(永江朗著)
3:「たたかう書店」(青田恵一著)

 

 

 Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4  

Vol.2 夢で終わらせないのがハートショップ流
〜田舎の沙汰も企画次第〜

 

「この本書いてんのってどんな人やろ」「原画ってキレイやろなぁ」。子ども達のつぶやきを、井原さんは聞き漏らさなかった。

井原さんを一言で表すと、「底抜けに明るい」という表現がしっくりくる。笑い方が豪快で、物言いに裏表がない。「いい加減なのよ、いい加減〜」と笑うが、そう言いつつも、何か目的を持ったときの集中力は自他ともに認めるところ。理由は、曰く「ひとつのものを作り上げていくって、しんどいけれど楽しさがあるって知っているから」。企画を組み立てることは、以前少しかじったFM局のパーソナリティの経験などから学んできたという。人生に無駄なものは何ひとつない。

いまでは絵本や児童書を扱う店として浸透しているが、最初からそうだったわけではない。学校の選書会や巡回図書などに積極的に関わり、子ども達が本に触れる機会を増やすことに力を注いだ。
努力の甲斐あってか、店は児童書や絵本を扱う店として徐々に浸透し、井原さんの熱意のアプローチは届いていった。
そんな折に、前述の子どもの声。
「作者って呼べないものか、原画を見せてあげることはできないか。でもどうしたらいいの?」。
調べると、大阪の絵本専門店でもお客が4人という事態。「田舎だけが大変なんじゃないんだ!」と衝撃を受けた。
ただし、ここで諦めることは決してない。「できないのが同じなら、どうすればできるか探ってみよう!」。そう、この発想が井原流。
そして、2002年11月、店の目の前が会場になる「産業まつり」のタイミングに合わせて、初のイベント「こんとあき」(林明子著)エスキース(下絵)展を開いた。ただ開催するだけでは意味がない、と思った井原さん。事前に村内6小中学校で作品の読みきかせを行った。そうすることで、当日訪れた子に「あの本の下絵か」と興味をもって見てもらうことができるのだと。
思惑は大当たりした。
その後も「かいけつゾロリ」シリーズの作者、原ゆたか氏を招いたり、となりのトトロの背景画で知られる男鹿和雄氏の絵本原画展を開いたり…都会でも難しいウルトラC級の事を山奥でサラリとやってのける。もちろん陰での努力があったことは想像に難くない。

トーハン主催の「京都のこどもの本ブックフェア」にも5年通った。展示や読み聞かせ、著者サイン会など、賑やかで楽しい会場を最後に後にした年、「もう来ません。いつか和歌山でやってみせます」と宣言して帰ったとか。こんな逸話も“きっとこの人なら…”と、わくわくしてしまう。

NEXT→Vol.3「いま伝えたいものは…」

 


 

山の本屋 イハラ・ハートショップ
日高郡日高川町初湯川213-299
TEL/FAX 0738-57-0086
http://www5.ocn.ne.jp/~i-heart/
営 10:00~18:00
休 水曜※臨時休業の場合あり

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