
Vol.2 「もやしもん」で全国区へ |
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「もやしもん」はあらゆる細菌が見え、その声が聞こえるという特殊能力を持つ農大生を主人公にした漫画。コミック当初からの人気もさることながら、昨年アニメ化されたことでさらにファンが急増、第12回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)でマンガ大賞を受賞した。いまや人気作家となった作者の石川雅之さんがこの作品を考えるヒントとなったのが、実は高垣さんのひと言だったというからスゴイ。 きっかけは、酒造の話を描きたいと考えた石川さんが、当時住んでいた大阪・堺から近いという理由で見学を申し込んだことだった。やってきた石川さんに仕込みの方法、酒造りの裏話、自分の経験談…酒造りのバックグラウンドをアドバイスした。 その後、物語のなかで生原酒「龍神丸」と清酒「紀ノ酒」が取り上げられ、全国から注文が殺到した。ホームページのアクセスも急上昇。単行本の発売とともに龍神丸は完売し、新酒はネットでの販売を中止するほどに。そのことからか、いつの間にやら「幻の酒」と呼ばれるようになった。噂が噂を呼び、取引企業も県内外に一気に増加。高垣酒造の名前は一気に全国区へと広がった。 どの銘柄にせよ、品薄ならば単純に製造する本数を増やせばいいじゃないか、と思ったのだが、これがとんでもない素人考えだった。数を増やすために手を抜くと、品質は確実に落ちる。「美味しいお酒を一人でも多くの人に飲んでほしい」という想いは揺らぐことがない。だが、一人でできることには限りがある。品質を保つためどうシステム化するかが、これからの課題として残っている。
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高垣酒造(株) |
タンクに描かれた直筆のイラスト(上)
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