チャレンジャー第3回ゲスト3

 

第3回ゲスト

 
 

写真   

花光郁 さん

和歌山市五番丁
和歌山音楽愛好会 フォルテ事務局長

好きな落語のネタベスト3
1:「地獄八景亡者戯」
2:「茶漬えんま」
3:「たちぎれ線香」

 

 

 Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4  

Vol.3 学生のち公務員、ときどき噺家。

 

芸事はなんでもそうなんですけども、聴く人がいてたら演じる人がいてるもの。一方で芸する、一方で見聴きする…両方がないと成り立たんもんですわな。もちろん落語かてそうです。わ~楽しいなぁて笑いたい人がおったら、喋る人がおらんならん。そこらはよぅできたもんで、なかには噺を聴くよりも喋りたいなぁて考える人もいてるんですわ。
このお方もそやったみたいですが、さて、いま噺家やないとこみると、門を叩いたわけやないんでしょうなぁ…。


そもそも高校で落研に入ろうと思ったのは演芸ブームがきっかけだった。笑福亭鶴光のラジオ番組「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)「MBSヤングタウン」(毎日放送)が全盛期。中学時代から鶴光に似てると言われていた花光さんは、“鶴光“やなしに“花光(はなこう)”でええやないかと周りからはやされるままに、いったん入った美術部を辞め落語研究会に入部した。最初に覚えた「道具屋」をはじめ、3年間で覚えたネタ数は10本ほど。もちろん師匠がいるわけでないので、テープを聴いて覚えていくのだそう。「喋りなのだから書いて覚えるな」は暗黙の了解だった。
もともと人を笑わせるのが好きな性分。そう深く考えず「高校時代の想い出づくりに」と入部したが、すっかりハマってしまった。


高校を出てしばらくした頃、上京した先輩から電話を受け、一度だけ東京・中野の劇場で落語を披露した。首尾よく笑ってもらったことでも夢はさらに膨らみ、二十歳の頃には「落語家に弟子入りしたい!」と本気で考えた。腕ひとつで食べていくのは厳しい世界。結局は勇気を出せずに門を叩けなかったわけだが、今高校生に戻れたら、の問いには即座に「米朝さんに弟子入りしたいなー」。


今でも聴くだけでなく演じる側への欲求はある。3年前に友人に誘われ、旧中津村(現・日高川町)で久々に一席を弁じた。長いブランクのため緊張で唇が乾いたと振り返って笑うが、それに懲りることなく「落研OBの落語会やりたいな」なんて想いも口にする。それほどに落語は花光さんを魅了しているのだ。
装置の必要な芝居とは違い、着物を着て、扇子と手ぬぐいがあれば文字通り「何でもできる」。どこへでも、その気になれば宇宙にだって旅できてしまうし、時代だって飛び越え、果てにはあの世へも行ける。「あれはすごいなぁ」としみじみ話す脳裏には、きっといろんな場面が浮かんでいただろう。これまでに旅した数々の場面は、本当の旅行にも劣らず、花光さんと様々な人を楽しませてきたのだから。

 

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高校時代の文化祭。1年で一番の見せ場だったそう。(真ん中が花光さん)




リクエストすると、快く「ちりとてちん」の冒頭を披露してくださいました♡

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