チャレンジャー第3回ゲスト2

 

第3回ゲスト

 
 

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花光郁 さん

和歌山市五番丁
和歌山音楽愛好会 フォルテ事務局長

好きな落語のネタベスト3
1:「地獄八景亡者戯」
2:「茶漬えんま」
3:「たちぎれ線香」

 

 

 Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4  

Vol.2 少年よ大夢を語れ

 

え~子どもの時分には、よぉ苗字や名前をもじって妙なニックネームを付けられる子がおったもんです。熊五郎が熊さんってな可愛いもんと違ごて、下品な呼ばれ方をする。子どもってぇのは大抵が品に欠ける言葉をことさら面白がる生き物ですさかいなぁ。そうそう、このお方も、ちょっと面白いニックネームを付けてもろぅてたようです。さて、どんなお子さんやったんでしょうなぁ…。 


「郁」と書いて「たかし」と読む。「…いくさんですか?」これが普通の反応。昔から正確に名前を読んでもらえなかった。子どもの頃は「花ちゃん」「花子」と女子のように呼ばれたり、花光と鼻水をかけて「花ずる」なんてふざけて言われることも。当時の友人のなかには今も「ずるちゃん」と呼ぶ人もいるとか。

そんな花光少年を魅了してやまなかったのが“飛行機”だった。いつの時代も子どもの憧れ・パイロットをご多分に漏れず夢見たことも。飛行機について語らせれば果てがないほどに情熱を燃やしていた。
残念ながら、勉強よりも遊ぶことが好きだったがために道は断念。ただ、模型(プラモデル)を作ることで、飛行機熱は冷めることがなかった。
大学では航空部(グライダー部)に所属。パイロットは無理でも、空を飛ぶ気持ちよさを実際に体感してみたかった。福井空港や木曽川の滑空場まで遠征し、グライダーで空を舞う。その時の気分を「そりゃあもう最高に気持ちがいい!」と嬉しそうに語る。
実はいまも飛行機模型のコレクションは続いている。作る時間がないため、自室は模型の箱を積んでおくための「蔵」と化した。ここ何年か、部屋の主ですら足を踏み入れていない「開かずの間」として、花光家の七不思議に(“花光樹海”という異名もあるそう!)。ここに、作られる予定のたたない模型の箱が増え続ける一方。そのコレクションや、優に1000個を超している。展示会で人の作品を見ると「自分でも作りたいなぁ」と思うのだが、なかなか作る時間をもてないまま。もはや一生かけても作りきるのが難しいそうな。「けっこうお宝もあるんやで」と得意げに話す顔は、まるで少年のよう。

そんな風に、ふとした拍子にちらちらと見え隠れする少年の面影。「フォルテでは初詣の後にいつもうちに来て“鼻から牛乳ゲーム”をやってたんやで」「大阪でジャズと落語のCDだけしか置いてない店を見つけたんよ」「初代春団治のCD見つけて!」と話しては目をキラキラ。夢多き少年がそのまま大人になったような無邪気さで、楽しかったこと、嬉しかったことを話し続ける。三日三晩だって語り明かせるくらい、頭の中には楽しい記憶が詰まっているのではなかろうか。それはきっと「花ずる」と呼ばれたやんちゃ坊主の頃と変わりないに違いない。

 

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写真
部屋に積み上げられた模型の数々。これらはほんの一例にすぎない。

 


好きなものや事に接するときには思いっきり幸せそうな表情に。この笑顔のわけは「ト音記号の鉛筆を見つけた~」。

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